メンタルヘルス ~希望へ向かって~(muragon版)

深い傷を持つ者は希望も深い。皆様にとって、メンタルマネジメントの一助になれればと願っています。

依存症の病を持つ方へ

依存症の病を持つ方へ



私は今年、主治医の勧めもあって、精神障害者3級の手帳を交付されました。


病名は、薬物依存症(処方薬)・双極性障害・不安障害・発達障害(自閉症スペクトラム


症)・適応障害の診断を受けています。



昨年の8月から11月まで精神病院に入院し、この間に一気に相当量の薬を半強制的に減


薬されました。



それまで、重複受診で一日に100錠くらい薬を乱用していましたので、保護室に2週間


隔離され、離脱症状で、幻覚・幻聴・妄想で、それまで45年間生きてきて、最悪の地獄


の苦しみを経験しました。



今でこそ断薬が維持できていますが、ここまでに至るまで生半可じゃない努力をしてきま


した。


そのモチベーションの土台となったのは



もう二度と、甘んじても、あのような自分に戻りたくない。


もう二度と、自分で自分を裏切るようなことはしたくない。


もう二度と、自分のせいで周囲に迷惑をかけたくない。



そう心に決めて、薬に逃げない自分づくりに集中しました。



依存症は回復はするが完治はしない。


依存症患者の方は、そのことをよく理解されてると思います。


依存の病魔の手は、いつも自分の中に潜んでいます。



脳が薬の味を覚えてしまっているので、生きてる限り、


この病魔を完全に撲滅させることは困難です。



こいつに負けないために、何かの壁にぶつかった時は、


薬への渇望が湧いてきますが、私の経験上で分かったことは、


依存の渇望に苛まれた時には



「目標に向かって思うようにいかなかったら、違うことをやれ。何でもいいから。」


ということでした。



もしそれが上手くいかなかったら、また違うことをしてみる。


それも上手くいかなかったら、また違うことをしてみる。


それでも上手くいかなかったら、また違うことをしてみる。


それを続けていたら、最後は上手くいくという選択肢しか残らなくなり、薬物への渇望は


抑制することが可能です。


上手くいかないというオプションを残さないということです。



私の場合のそれは、ひとつはランニングと筋トレでした。


もともと運動音痴な私が体力の極限まで自分にムチを打つことで、脳内麻薬であるβーエ


ンドルフィンやドーパミンが分泌され、一種の恍惚感を覚えます。


よく「ランナーズ・ハイ」と呼ばれるものです。



二つ目は、潜在意識の開化です。


私の場合は、ジェームス・スキナーの「成功の9ステップ」というCDのオーディオセットを買


い、繰り返し何度も何度も聴きました。


そうすることで、その言葉が潜在意識に刻まれ、無意識にそれで行動が伴ってきました。



具体的に目標を立て、そのように行動すれば「引き寄せの法則」で欲しい結果は向こうか


らやってきます。



原理原則に基づいた、生理学的にバランスのとれた状態に向けて自ら行動することで、こ


れまで薬物によって強烈に侵された心身を、それと同等な刺激を加えることでフラットな


状態を取り戻すことは十分可能です。



それを実践し続け、昨年は借金まみれの薬漬けという最悪な状態でしたが、当時からは考


えられない程の回復をすることが出来ました。



これは、あくまで私の例で、人様々その手法は異なると思います。


だだ、共通して言えるのは、



「孤独にならないこと」


・・・自助グループなどに参加する。



「自分は病気であることを認めること」


・・・否定するほどストレスになり、依存の負のスパイラルから抜け出せなくなる。



「スピリチュアルに目覚めること」


・・・人は、身体・精神・魂が三位一体となって構成されていることを知り、生かされて


いることに感謝し、霊性の向上に努めることで「病の深い意味」に気づくことができる。


それによって依存という底なし沼のような欲望から脱却し、回復の糸口を見つけ「自分ら


しさ」を取り戻すことができる。



どうか、あなたが「真の健康」を取り戻せますように・・・。


ご高覧ありがとうございました。

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